チームに必要なものとは?ABCDE~5つの法則~

みなさん。一度はチームで何かに挑戦したこと、ありますよね?

そのチームは、本当に「チーム」と呼べるのでしょうか。チームとグループの違いは何なのでしょうか。今回は、チームに必要なABCDEの5つの法則について、説明していきたいと思います。

この記事を見て面白い!と感じた方は、麻野耕司さんの、『THE TEAM』を読んでみてください。

Aim(目標設定)の法則

グループとチームの違いとは

さて。冒頭で触れた、チームとグループの違いについて説明します。その違いは、目標があるか、ないかです。

学校の帰り道で一緒に帰る時、たまたま集まった人たちを、チームとは言いませんよね。

ですがそのグループが、一緒にテストの勉強をする、ということになったらどうでしょう。「テストでいい点数を取る」という目標が生まれ、統制が取られ始めます。

例えば、「1時間は集中して勉強しよう」だったり、「糖分を摂取して頭を回そう」だったり。テストのために、一貫した行動をとるようになります。これがチームです。

3種類の目標設定

目標には、大きく分けて3種類あります。それは、

  1. 意義目標
  2. 成果目標
  3. 行動目標

の3つです。

数字が若いほど、目標が大きく、数字が大きいほど、具体的です。それぞれにメリット、デメリットがあります。上の例をなぞって、説明します。

意義目標は、「みんなで最高の成績を取る」です。なんだかテンションが上がりますよね。

ですが、大きすぎて、途中でやる気を無くしてしまうかもしれません。そんな時には、もう少し現実的な目標を設定する必要があります。

成果目標は、「単位を取る」です。なんだか現実味を帯びてきましたね。

ここまで現実味を帯びれば、大体どう動けばいいのか、想像がついてくるでしょう。ではテストまでに何をしようか。それを考えるのが行動目標です。

行動目標は、「毎日1時間勉強をする」です。完全にイメージが出来ますね。

ですが、最初からこの目標しか存在しないと、何をすればいいのか分かりませんよね。なので、3つの目標を出来るだけ立てておくと、士気が高まります。

Boarding(人員選定)の法則

チームのメンバーの流動性、多様性について、誤解を持っている人が良くあります。一つ言えるのは、チームの構成に正解は無い、ということです。

人材の流動性

辞める人も入る人も多い、人材流動性の高いチームは、悪いチームなのでしょうか。

結論から言うと、決してその限りではありません。

野球とサッカーで比べてみましょう。サッカーは、毎回同じ動きをするわけではないので、環境の変化度合いが大きいです。

人材の流動性が高い方が、チームのプレイにバリエーションが生まれます。

反対に、野球は、基本的には同じ動きの繰り返しです。攻めと守りを9回ずつ行います。

よって、環境の変化度合いが低く、人材の流動性は低い方が、統率が取れます。

チームによって、答えは様々です。

多様性

チームには多様性が必要であると言われますが、本当にそうなのでしょうか。

これも、野球とサッカーで例えてみましょう。

サッカーでは上と同じく、多様性がある方が、戦術にバリエーションが生まれます。入ってくる人が同じような選手では、戦術が変わらず、あまり意味がありません。

ですが、野球の場合、多様性があっても、打者のプレイは変わりません。多様性はあっても無くても変わらないのです。

Communication(意思疎通)の法則

コミュニケーションは多い方が良い。そんな誤解、ありませんか?

実は、多ければいい、という訳では無いんです。

会話はキャッチボール

コミュニケーションは、多すぎても、少なすぎても良くありません。あまりに話さな過ぎると意思疎通が取れず、逆に長すぎては、何が言いたいのか分からなくなってしまいます。

ただ、重要なのはそこではありません。チームのコミュニケーションが、キャッチボールになっているか。それが重要なのです。

つまり、双方向になっていなければならないのです。どちらが、「どうせ言っても伝わらない…。」と諦めていれば、それはコミュニケーションとは呼びません。

相手の特徴を知る

人には、モチベーションタイプがあります。見分け方は、言われてうれしい言葉の差です。

  1. 達成支配型(すごいね!)
  2. 貢献調停型(ありがとう!)
  3. 論理探求型(正しいね!)
  4. 審美創造型(面白いね!)

の4つです。

どんな言葉を言われると、相手は喜ぶのか。知っておきましょう。

不安を与えてはいけない

コミュニケーションを阻害するものは、心理的な不安です。無意識のうちに口から出ている可能性があるので、少しでも自覚があるものは、直しましょう。

  1. 無知だと思われる不安(そんなことも知らないの?)
  2. 無能だと思われる不安(そんなことも出来ないの?)
  3. 邪魔だと思われる不安(それ、言う意味あった?)
  4. 批判的だと思われる不安(それは絶対違うでしょ。)

このような言葉が、無意識に相手に不安を与え、発言する意欲を奪ってしまいます。

コミュニケーションを行うには、環境作りから始めなくてはいけないのです。

Decision(意思決定)の法則

話し合えばいい訳では無い

意思決定の方法には、大きく分けて3種類あります。それは、

  1. 独裁
  2. 多数決
  3. 合議

です。どれもメリットとデメリットがあり、必ずこれが良い、という決め方はありません。

スピード感を持って決断したい場合は、独裁が向いており、全員が納得するような意見が良い場合は、合議が向いています。

早く決めたいことなのに、全員が納得するまで話し合っていては、どうしても遅くなってしまいます。

必ずしも、話し合えばいいという訳では無いのです。

正しい独裁

「メリットが51%で、デメリットが49%の案を、通すかどうか。」仮にこのような議論を合議で決めようとしたら、途方もない時間がかかるでしょう。

その際に、1人の決定を信じ、時間を大幅に短縮できるとしたら、それは素晴らしいことです。

そのような、正しい独裁というものがあります。独裁は必ずしも、悪ではないのです。

ただ、その決定には、必ずリスクが付きまといます。デメリットが大きい分、不満も貯まるはずです。

ですが、そのデメリットに目を向けていても、仕方がありません。そんな時間があるのなら、メリットに目を向けた方がずっといいからです。

意思決定者は、反対や孤立を恐れずに1人で決めよ。メンバーは、意思決定者を孤独にするな。

それがとても大切なことです。

影響力とは何か

影響力のある人が持っているものは、大きく分けて5つあります。

  1. 専門性(すごい知識)
  2. 返報性(ありがたい行動)
  3. 魅了性(素敵な魅力)
  4. 厳格性(威厳のある姿)
  5. 一貫性(ブレない姿)

意思決定者は、それらを持っていると、賛同者が増え、成功確率が上がります。

Engagement(共感創造)の法則

気合があれば何とかなると考えている人は、今の時代、ほとんどいないと思います。大切なのは、モチベーションです。

どんなに優秀な人でも、モチベーションに左右されます。そのチームが力を発揮できるかは、そのモチベーションにかかっているのです。

エンゲージメントの4P

エンゲージメントを高めるための4P。それは、

  1. Philosophy(方針: 僕も日本一を目指したい!)
  2. Profession(活動 : この仕事が好き!)
  3. People(人材 : この人たちとは気が合いそう!)
  4. Privilege(待遇 : 給料が良い!)

の4つです。自分は何に一番喜びを感じるのか。それを理解していると、エンゲージメントが上がりやすくなります。

チームが何を一番重視しているのか。それを前に押し出していると、同じものでエンゲージメントが上がる人を集めやすくなります。

エンゲージメントの公式

エンゲージメントは、決して感覚ではありません。3つの重要な要素が関わっています。

報酬・目標の魅力 × 達成可能性 × 危機感

です。例えば、ディズニーでは、

ハピネスを日本中の人々に提供する × 来客者数の増加 × 貢献が少ないと、組織に所属できない

という要素がそれぞれあります。だからこそ、質の高いサービスをすることが出来るのです。

その他、チームの総力を下げてしまうもの

ABCDEの法則以外にも、チームの総力に影響するものがあります。チームを構成しているのが人間である以上、避けられない課題です。

  1. 社会的手抜き(自分がやらなくても大丈夫)
  2. 社会的権威(あの人が言っているから正しい)
  3. 社会的保証(みんなが言っているから正しい)
  4. 同調バイアス(みんなが言っているからやる)
  5. 参照バイアス(あの人よりやっているから大丈夫)

などです。

まとめ

チームは、メンバー全員で進むものです。士気が下がると、そこから綻びが生まれ、崩れてしまいます。

自分がチームの一員であるという自覚が、そのチームをより高みへと押し上げるのです。

チームのモチベーションが上がらない、自分のモチベーションが上がらないと考えている方。この記事を参考に、何が出来ていて、何が出来ていないのか。確認してみてはいかがでしょうか。

Posted by kenshiro.Y