「決める」という行為の負担

2020年7月6日

接触確認アプリのCOCOAをご存じでしょうか。

簡単に説明すると、コロナに感染した人と接触した場合、通知が行くというアプリです。

ただ、その効果が発揮されるのは、5~6割(くらいだった気がする)以上の人がインストールしている場合に限るらしいです。

接触したコロナの感染者が、アプリを入れていなければ意味がないですもんね。

ちなみに都道府県別で見てみると、一番インストール率が高いのは岩手県です。

では、何%の人が入れているか、予想してみてください。

正解は、なんと19%。

一番高くてですよ。最高19%。

ちなみに一番低いのは奈良県で、3.6%。5割なんて程遠い数字です。

まだローンチされたばかりだからだろう、と考える人もいるかもしれません。

ですが、僕は5割を超えることはほとんど無い、と感じています。

その理由は、このサービスがオプトイン方式だからです。

詳しく説明します。

オプトインとは、あらかじめ許可を与えることです。

今回のCOCOAは、「このサービスを使用したい方は、インストールをお願いします」というものでした。

そしてオプトインと対をなすのは、オプトアウトです。

これは、不要の場合、相手に拒否をさせるというもの。

今回のCOCOAに当てはめるなら、「このサービスを利用したくない方は、アンインストールをお願いします」となります。

許可と拒否、どちらをユーザーに選択させるのか。一見同じことをしているように見えますが、大きく異なります。

臓器移植をしている国について見てみましょう。

「臓器提供したい場合には〇を」というオプトイン方式を取っている国と、「臓器提供したくない場合には〇を」というオプトアウト方式を取っている国があります。

オプトイン方式のドイツと、オプトアウト方式のフランス。それぞれ、提供する人の割合はどれくらいだと思いますか?

なんと、ドイツでは12%、フランスは99%です。

これはかなり極端な差ですが、オプトインかオプトアウトかで、結果が異なることは理解していただけたかと思います。

多くのユーザーを獲得したい場合、オプトイン方式ではなく、オプトアウト方式を取った方が効果的なのです。

序盤に、COCOAのユーザーが5割を超えることがほとんどないと言った理由は、これです。

国をあげて自粛をするほどのウイルスなのですから、アプリは自動インストールにすればいいのに…と、感じていました。

そんな簡単にはいかないですよね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

オプトインとオプトアウトの違い、理解していただけましたか?

もう一度説明すると、

オプトイン…許可するかどうか選択させる
オプトアウト…拒否するかどうか選択させる

僕は初めてこれを知った時、人間は意思決定を面倒だと感じるんだな…と考えていました。

意外と人をコントロールするのって、簡単なのかも…?

これは小手先のテクニックですが、意外と役に立つことも多いと思います。

この記事を読んでくれたみなさん。何かのタイミングで、この知識が役立つと幸いです。