この問題、解けますか?

いきなりですが、問題です。

問1

次のような状況を想像してください。

あなたは患者を前にした医者で、その患者は胃に悪性の腫瘍があります。

すでに手術は不可能な状態ですが、腫瘍を破壊しない限り、患者は死ぬしかありません。

腫瘍を破壊するには、放射線の一種を使う方法があります。

この場合、放射線を一度に十分な強度で腫瘍部分に照射すれば、腫瘍を破壊することが出来ますが、残念ながらこの強度で照射すると、放射線が腫瘍に達する途中で通過する健全な細胞をも破壊してしまいます。

逆に健康な細胞に害を与えない程度に放射線の強度を抑えたとすると、腫瘍に対しても何の効果もあげられません。

それでは、放射線で腫瘍を破壊し、同時に健康な細胞の破壊を避けるためには、どのような手順で行えばいいでしょうか。

問2

数学の問題です。暗算で答えてください。

次のような状況を想像してください。

あなたは今、城を攻め落とす戦略を立てています。

攻め落としたい城は堀で囲まれており、かかっている細い橋を渡って攻め込むしかありません。

その城に通じる橋は、城から放射状に伸びており、合図とともに一斉に全方位から橋を渡ります。

ただし、各橋には平均で5人の番人がいます。

番人1人は、こちらの兵隊より強く、1人倒すまでにこちらの兵隊は3~5人死んでしまう計算です。

城を攻め落とすのには320人以上の兵隊が必要だと言われています。

絶対にこの作戦を成功させたい時、最低でも何人の兵隊を用意すれば良いでしょうか。

ここで解説に移る前に。

問1が解けていない方は、もう一度考えてみてください。

計算問題を解いた後は、脳が活性化していると言われているため、もしかしたら答えが閃くかもしれません。

それでは、解説に移ります。

問1の答えは、複数個の放射線照射装置を使い、それぞれの強度を、健全な細胞が死なない程度にしておく。そして腫瘍の部分で放射線が重なるように設定する。です。

問2は、5×6×5+320=470人です。

いかがでしたでしょうか。

何問正解出来ましたか?

勘の良い方は、気づいているかもしれません。

実は計算問題を解いた後、脳が活性化するというのは、僕が勝手に言っているだけです。

では、なぜ計算問題を考えさせたのか。

実は2問目には、1問目を考える上でのヒントが隠されています。

複数箇所からの同時攻撃、という概念です。

計算問題であることを強調し、意識を反らせていました。

実はこれが決め手となり、1問目を解くことが出来た人は、「計算を解くと、頭が柔らかくなるんだ」と勘違いしてしまうのだそう。

2問目にヒントが隠れていたから解けた可能性もあるのに、「計算問題のおかげ」と、自分では考えてしまうのです。

この実験からは、いかに人の経験則があてにならないかが分かります。

人は自分で勝手に解釈してしまうことが多くあります。

自分はこれのおかげで成功したんだ!と考えていても、蓋を開ければ全く違いことが原因にある可能性だってあるのです。

特に、自分の経験則には、バイアスがかかってしまいます。

経験則に基づいて行動するのももちろん大切ですが、あまり信じすぎてはいけません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は問題を解くという形でしたが、他にも、行動と考えにギャップが生まれることはたくさんあります。

一ヶ月の出費、携帯電話の使用時間、などなど、多くは自分の考えと結果に、多くのズレがあるものです。

特に何か商品を作る際には、顕著に出てしまうと思います。

自分はこれが必要だと思う!と考えているものが、案外自分でも必要としていないものであることは大いにあります。

安易に自分を信じず、本当かどうかを疑ってみることが大切です。